寺社探訪

寺社探訪とコラム

「節分追儺式に行く」

2月3日は節分でした。先週年が明けた感覚ですが、時が経つのが速くて困ります。ヤマト運輸の契約ドライバー切りで、フリーランス軽貨物ドライバー業界がどうなっていくのか、私の仕事は影響を受けるのか、しばし経過観察です。そんな中、なぜか葬儀の仕事が忙しいのですが、あまりに仕事が続くので、この日はお休みにしました。

お休みの日に向かったのは浄土宗の大本山、港区芝の増上寺です。地下鉄の大門駅から歩いて向かいました。葬儀の仕事が忙しいのと関連があるのか無いのかわかりませんが、先週病院へ行ったら結構混んでいて、医療の逼迫を感じる次第。すると今月末にまた入院することになり、逼迫の原因のひとりであることを自覚させられる始末。

三解脱門が見えできました。門の向こう側に異様な数の人が見えています。これはヤバい。出遅れた感じです。一応、増上寺の節分追儺式について事前に調べましたが、当日のスケジュールが全くわかりませんでした。これは増上寺の広報担当の方にお伝えしたい。HPによるとお練り行列や餅つき、鬼問答と豆まきが行われるとのこと。鬼問答とはどんなことをするのでしょうか。興味を惹かれますが、何が何時から行われるのか、示されていませんでした。

お昼頃と適当に予想して12時頃に到着しました。すると、賑やかに舞台進行する声が聞こえてきました。お練り行列やその他のイベントは終了している様子です。

人の行列の後ろまで来ましたが、舞台すら見えません。すごい数です。鬼がどうのこうの言って、舞台上で小芝居をしている様子ですが、何をしているのか全く見えません。

混雑が苦手な私はこの大群と共に並ぶことは考えられず、福豆を買うことにしました。並んでいると、前の人が福豆の袋を1つ1つ手に取り、なかなか買いません。1つ手にとっては元に戻し、また別のものを手にとっては元に戻しと、まるで当たりを探すかのように真剣に選んでいます。自分の番が来た時に、中に入っている「福」の字が1つずつ違うのだと教えられました。縁起物は選ばないのが私の信条なので、手前取りで購入しました。昨年の高幡不動尊では200円、増上寺では1000円という、5倍のご利益が期待できる福豆です。

それにしてもすごい人。増上寺の豆まきは港区ということもあり、有名芸能人が多数参加するそうてす。残念ながらテレビを見ない私は芸能人を知らないので、たとえ目の前にいても誰だかわかりません。疑問に思ったのは、この行列の後ろに並んでも、おそらくイチローか北口榛花のような人でなければ、舞台からここまで豆を投げれません。2年参りの時と同じく、徐々に帰りたい気持ちが、体験したい気持ちを上回り始めます。

帰るにしても、せっかく来たので黒本尊にお参りしようと、安国殿に行きました。安国殿は扉が閉まっていましたが、その分、常香炉にお線香をあげる方が列を作っていました。あたり一面モクモク状態でした。

舞台では豆まきが始まりました。ロープが張られていて、これ以上近づけませんでした。昨今の豆まきはむき出しの豆ではなく、小袋に入った豆を投げる感じですが、増上寺では袋菓子が飛び交っていました。誰だかわからなくても、明らかに芸能人と思われる方々がたくさんいました。やはり華やかなオーラがあって、こちらの気分も上がりますね。

これで何となくギリギリのレポートっぽくできるかなと思っていると、「豆まきは完全入れ替え制」と書かれていました。「何周しても良いですよ〜」とアナウンスがありました。群衆に慄いていましたが、何周もできる程度なら行ってみようかと、先程の大群の後ろに並びました。豆まきは5回行われるとのこと。2回目が終わった頃に並んだのですが、3回目に入れました。

近くで見ても、誰が有名人か全くわかりませんでした。ひとりでたくさん取っていた人が、キャッチするコツは、取りに行かないで手を広げて待つことだとお連れさんに教えていました。大きなエコバックをたくさん抱えている人もいて、戦利品と言いながら歩いていました。20個くらいあったように見えました。仲間の方と残り2周だねと話していて、欲望むき出しに歩いていました。まさに鬼です。節分は鬼に向かって豆を投げて厄を払い、鬼は豆をキャッチして持ち帰るという、win✕2なイベントなのですね。参拝者に自分が実は鬼役だという自覚はないでしょうが。

節分の歴史などについては、昨年の節分のブログに書いています。今や節分といえば恵方巻ですが、関東の恵方巻セブンイレブンが発祥とのこと。私は神戸生まれなので、幼き頃の母の教えに従い、今年もむしゃむしゃ食べました。増上寺でいただいた福豆には、小さな御守りが入っていました。散華に手書きの「福」の字が書かれていました。残り11ヶ月の今年も、弾丸のように素早く過ぎ去るでしょうから、なるべく福の多い日々を過ごせますように。

 

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