寺社探訪

寺社探訪とコラム

伝統行事に行く

「桜の銘木を見る 2024」

3月30日に高尾山に行った際に、高尾駅から去年訪れた大光寺の桜がみごとに色づいているのが見えました。枝垂れ桜はまだ五分咲き程度でしたが、見物客の方多く訪れていて、電車の車両の中からも感嘆の声が漏れていました。 今年の東京は桜の開花が1週間ほど…

「節分追儺式に行く」

2月3日は節分でした。先週年が明けた感覚ですが、時が経つのが速くて困ります。ヤマト運輸の契約ドライバー切りで、フリーランス軽貨物ドライバー業界がどうなっていくのか、私の仕事は影響を受けるのか、しばし経過観察です。そんな中、なぜか葬儀の仕事…

「初詣に行く」

元旦から大きな自然災害が発生しました。日本海側はこれから天気が崩れるようで、風雨や降雪や寒波の中を困難に立ち向かう皆様に、神仏の加護があらんことを願います。 新年を迎え、自宅の神棚を2024年仕様に整えるため、至って真面目にお参りしてまいりまし…

「二年参りに行く」

2023年の大晦日はお昼過ぎまで配達の仕事をして、夕方に鏡餅と年越しそばを買いに行きました。年越しそばは私の感覚ですと、欠かすことのできない大晦日の一大事ですが、このような慣習も時代とともに失われつつあるのだと思います。それでもスーパーでは年…

「義士祭に行く」

高輪の泉岳寺で年に2度行われているという義士祭に行って参りました。私が幼い頃は年末の風物詩として、12月になると毎年TVで「忠臣蔵」を放送していました。主役の大石内蔵助を誰が演じるか? というのが、紅白のトリを誰が歌うか? と同じく、年末の興味…

「おかがら火・うそ替え神事に行く」

私事ですが、1週間ほど入院していて、11月3日に退院しました。今回は簡単な入院と聞いていたのですが、思ったよりもキツかったです。缶詰生活から開放されたので、軽めの伝統行事に出かけてみました。ずっと気になっていて去年初めて見に行った行事で、噂…

「田無神社 例大祭に行く」

以前訪れた際に田無神社の魅力に惹かれ、いつか何かの行事を見に行きたいと思っていました。運良く例大祭の日に仕事が休みになったので、田無神社に行って参りました。午前中降っていた雨が、午後には上がりました。 田無神社は「開かれた神社」というスロー…

「御会式に行く ②」

最初の万灯行列がやってきました。よく観察していると、高張提灯を持った方が先頭に2名いて、その後ろに纏を振る人がいて、その後ろから太鼓や鉦を叩く方々が続き、最後に万灯がやってくるという行列です。大堂前の常香炉まで来たら一旦停止。写真( ↑ )の…

「御会式に行く ①」

御会式というのは、宗祖の命日に行われる大法会で、本来は特定の宗派の行事ではないらしいのですが、実質的には日蓮宗の行事を指す言葉になっています。昨年の10月に寺社探訪目的で雑司が谷の鬼子母神に行ったのですが、それが偶然にも御会式の日でした。あ…

「柴灯大護摩供に行く② 2023」

先月は真言宗醍醐派の品川寺の柴灯大護摩供に行きました。こうなったら都内で行われる柴灯大護摩供にできるだけ行ってみようと思いつき、今回は深川不動堂にやってまいりました。当ブログの特別企画「江戸六地蔵+千葉街道」以来、今年二度目の訪問です。 深…

「谷保天満宮 例大祭に行く」

9月は各地の神社でお祭りが行われます。いわゆる秋祭りというもので、例大祭として神社にとって一番とも言える大事な神事です。例大祭の開催時期には特に決まりはないらしいのですが、春と秋、もしくは秋のみに行われることが多いです。夏に例大祭を行う神…

「柴灯大護摩供に行く 2023」

人生最暑の夏がまだ続いていますが、もうお彼岸が近づいていますね。私は持病があるのと貧血を起こしやすいので、熱中症対策としてこの2ヶ月間はすっかり引き籠もっていました。9月も半ば過ぎなので、そろそろと思って久々に出かけました。と言っても、この…

「みたままつりに行く 2023」

危険な猛暑が続いていますが、靖国神社で毎年7月13日から16日までの間、みたままつりが開催されています。 靖国神社では一年中殿上参拝(正式参拝)をすることができますが、みたままつり期間中は殿上参拝の他に夜間中庭参拝を行っています。夜間中庭参拝は…

「夏越の大祓に行く 2023」

早いもので今年も半年が過ぎています。年齢とともに時の流れは加速度を増すと言いますが、本当に先週までお正月だったような気がします。そんな訳で半年溜め込んだ悪いものを祓って、残りの半年を充実して暮らせるように、茅の輪くぐりに行ってきました。 去…

「藤まつりに行く」

4月18日、亀戸天神の藤まつりに行ってまいりました。早咲きの藤は少し終わっていましたが、全体的には今がちょうど見頃でした。見に行く予定にしている方はお早めにどうぞ。去年の秋、亀戸香取神社を訪問した際、この( ↑ )ように電柱に「亀戸天神 菊まつ…

「つつじ祭りに行く」

先に申し上げますが、訪問日(4月18日)時点で、根津神社のつつじ苑は最高の状態でした。まだしばらく最高の状態が続きそうなので、是非訪れてみてください。このような花のイベントは、開花のタイミングがその年によって違っていて、良き頃合いを見計らうの…

「灌仏会(花まつり)に行く 2023」

2021年は増上寺、2022年は築地本願寺と、2年連続で灌仏会というマイナー行事に参加しています。フリーランスなので仕事が無いのは有難いことではないのですが、今年もお休みだったので灌仏会(花まつり)に行ってまいりました。 近頃の関東地方は天気が不安…

「初めての写経・納経をする」

お経を写す写経は、そもそもは経典を複写して仏教を広めるために行われたものですが、平安時代には既に写経すること自体が功徳を得たり、祈願を成就させたり、亡き人への供養になったりする手段とされていたようです。現代では心を落ち着かせる精神修養的な…

「桜の銘木を見に行く」

桜のきれいな写真を撮るには、晴天の午前中が良いです。桜の開花と天気予報と自分の休みを照合すると、3/22の午前中しかないという結論。しかし、結局はWBC決勝戦の魅力に及ばず、日本の優勝を余韻まで味わってから家を出ました。 桜並木も美しいですが、私…

「火渡り祭に行く 2023」

昨年に続き、高尾山薬王院の「火渡り祭」に行ってまいりました。火渡り祭は13時から国道沿いにある自動車祈願殿前の広場で行われるのですが、火渡りを希望する方に、朝9時から整理券が配られます。整理券は整列誘導のためで、無制限に配布されることになっ…

「節分会に行く」

2月3日は節分で、豆まきをする日です。幼い頃の遠い記憶に、玄関に向かって豆をまいたり恵方巻きを食べたり鰯の頭を吊るしたりした映像が残っています。恵方巻きは関東ではセブン-イレブンが流行らせたのだそうですが、私の育った関西では各家庭に親しまれ…

「温座秘法陀羅尼会に行く」

仏教では仏様ごとに縁日があったり、寺院の記念日を縁日にしたりすることがあります。1月はその年で初めての縁日を迎えるので、それぞれ「初閻魔」とか「初不動」など、最初の縁日を「初〇〇」と称して、特に盛大に行うことがあります。1月18日は初観音に…

「どんど焼きに行く」

新興宗教の子どもとして生まれ育った私は、「どんど焼き」のような伝統行事の知識と経験が欠落しています。どのような目的でどのように行われているのかを知ったのは、ここ数年のことです。都心部ではほとんど行われていないようで、中野区在住の知人に聞く…

「初詣に行く」

昨年同様1月3日の午後に初詣にでかけました。しかも夕方に近い午後。フリーランスなので大晦日や三賀日は働いた方がお得なのですが、今年もお休みしてしまいました。我が家にはテレビが無く、部屋にいるときはだいたいパソコンの前に座っています。年末年…

「杉苗奉納する」

子ノ権現、三峯神社と、秩父の山々にある古刹を立て続けに訪れました。山の中にある寺社は講によって支えられています。金銭的な支援だけでなく、寺社が鎮座する山を豊かに保つために、講で苗木を奉納してきました。いにしえからの人々の気持ちに支えられた…

「おかがら火・うそ替え神事に行く」

ずっと気になっていた伝統行事がついに開催されると知り、夜の谷保天満宮にやって来ました。うそ替え神事とおかがら火というイベントが同時開催されます。うそ替え神事は天満宮ではおなじみのイベントで、各天満宮によってやり方が多少異なりますが、鷽(う…

「紅葉を見に行く」

紅葉で有名な寺社はたくさんありますが、紅葉真っ只中の秩父・三峯神社へ行ってきました。今年の紅葉は南関東だと11月初旬~12月中旬が見頃でしょうか。この日は11月10日です。 こちらは三峯神社・表参道付近の紅葉です。登山道は落ち葉がたくさん積もってい…

「菊まつりに行く」

最初に申しあげますが、この特別企画「菊まつりに行く」は企画として失敗ですので、読む価値はありません。すみません。 秋は例大祭などイベント多めの寺社なのですが、都合が合わずに「伝統行事に行く」企画がなかなか更新できません。亀戸香取神社を訪問し…

「戦没者追悼に行く」

戦没者追悼のために靖国神社へ行きました。7月の「みたままつり」には何度も訪れたことがあるのですが、終戦記念日に訪れるのは初めてです。TVニュースなどを見るに、物々しくて尻込みをしてしまいます。かつて崇敬奉賛会に入会していたからか、時々何かし…

「夏越の大祓に行く」

6月30日は「夏越の大祓の日」です。各神社によって日程や細かな作法は違いますが、今年の半分が過ぎたということで、今日までの穢れを祓って、残りの半分を頑張りましょうということだと思います。この6月と12月の大祓は、実はすごい古い歴史があって、…