寺社探訪

寺社探訪とコラム

コラム

「共病文庫 ⑦」

「生・老・病・死」は「四苦」と言って、仏教では人生を代表する苦しみとされています。 手術は予定通り終わり、この世に戻ってくることができました。 手術 朝8時半に看護師さんに連れられて、家族と共に手術室まで行きました。立会に来なくて良いとか言っ…

「共病文庫 ⑥」

「生・老・病・死」は「四苦」と言って、仏教では人生を代表する苦しみとされています。 決して全幅の信頼を置くことを許さない病院に入院して1週間が過ぎました。いよいよ手術の日を迎えます。悪い可能性が重なれば、これが最後の投稿となります。 わだか…

「共病文庫 ⑤」

「生・老・病・死」は「四苦」と言って、仏教では人生を代表する苦しみとされています。 いよいよ入院です。不安が多いですが、大人なので所定の時間に所定の準備をして病院にやってきました。 庶民の憂鬱 入院手続きを済ませると、病室へ向かいます。前回と…

「共病文庫 ④」

「生・老・病・死」は「四苦」と言って、仏教では人生を代表する苦しみとされています。 手術前の検査入院から帰り、次の入院までの1ヶ月間、マッハのごとく日々が過ぎていきます。 例えば僕が死んだら 以前ダイソーの通販を利用した際、買物総額を1000円以…

「共病文庫 ③」

「生・老・病・死」は「四苦」と言って、仏教では人生を代表する苦しみとされています。 不穏だった医師との関係も何となく改善し、手術前の4日間の検査入院を終えました。 金次第 病院を出る前に、次回の入院についての手続き、病室の希望などの説明があり…

「共病文庫 ②」

「生・老・病・死」は「四苦」と言って、仏教では人生を代表する苦しみとされています。 内科医と外科医から違う手術の説明を受け、戸惑っていたところ、やりたい手術を考えて来いと帰されてしまいました。 黒い妄想 翌月手術の予定が無くなり、考える時間と…

「共病文庫 ①」

「生・老・病・死」は「四苦」と言って、仏教では人生を代表する苦しみとされています。 ギャンブル たくさんの病がありますが、がんは日本人の死因の第1位です。がんと診断されたら、その日から人生が変わってしまうほどの影響力を持つ病気なのだと思いま…

「ロスタイムは何分だ!?」

昨年11月の入院では、壁とカーテンに囲まれたベッドで悶々と生死について考えて、うっかり解脱しそうになりました。前回の入院は窓際のベッドで、気が紛れて良かったです。特に心が和む何かが見える訳でもないのですが、空が見えるだけでも気分が違います。 …

「お葬式と音楽」

農業関係の方から、のらぼう菜をいただきました。初めて聞く名前です。関東の春特有の野菜だそうで、栄養たっぷりでレシピも簡単なので食べてみてよとのこと。翌週私が入院するのを知って、体を気遣ってくれたようです。パスタに混ぜて食べましたが、とても…

「お葬式中の犯罪」

お葬式は一大事ですので、つい冷静さや気配りを欠いてしまい、そこに付け込まれて犯罪の被害に遭うことがあります。騙そうとする人は、冷製に準備をしています。 タダ食い・タダ飲み 空き巣 窃盗 不払い タダ食い・タダ飲み 昔々のこと、お通夜の準備をして…

「動物霊園でお墓参り」

深大寺動物霊園にやってきました。ここには私の猫が眠っています。何とか年内にお参りに来ることができました。今回は深大寺動物霊園でのお参りの手順などをご紹介させていただきます。もしものためにペット霊園を考えている方々の参考になればと思います。 …

「2023年 寺社探訪的ベスト3」

もう年末ですね。HONDAの販売店に「大師走市」と書かれたのぼりが立っていました。それを見て「空海が走るセールってなんだ?」と思ってしまったのは職業病でしょうか。それはさておき、今年は「殺人的な猛暑」というのが一番記憶に残ったことです。それでも…

「人形供養祭」

先日とある葬儀社が主催する人形供養祭のお手伝いに行ってきました。人形供養は葬儀社が主催したり、神社や寺院で行われていたりします。今回は主催者側の立場から、人形供養祭を解説してみます。 (※ 写真はフリー素材) 人形を供養する訳 人形供養祭をする…

「葬儀屋さんの病院業務」

以前、配達業務でとある大病院の防災センターを訪れた際、後ろから声をかけられました。振り返ると葬儀業界のフリーランス仲間がいて、業務としてこの病院に詰めているとのことでした。その後私は患者としてもこの病院に通うことになり、またそこで彼と会い…

「住職殺害事件と葬送業界のゆくえ」

足立区の源証寺で、墓石業者が住職を殺害するというショッキングな事件がありました。動機やら犯行の詳細については裁判で明らかになると思いますが、強い殺意を持って、荒っぽく犯行に及んでいます。 目次 ヒエラルキー 葬送の希薄化 起死回生の永代供養納…

「居住エリアで火葬費用が違う」

同じ東京都でも、住んでいるエリアで火葬費用が違うと聞くと、不公平な気がします。中野区でも品川区でもコンビニのチキンは同じ値段なのに、火葬費用は違います。百聞は一見に如かず。20~30名参列のお葬式を想定して、東京都内にある火葬場をピックアップ…

「孫にご注意」

なんでこんなに可愛いのかよ 孫という名の宝物 かつてそんな演歌が流行ったのですが、平均寿命が長くなり、90代の故人が全く珍しくもない昨今、喪主やその兄弟の孫世代がお葬式に参列することも多くなりました。家族間であっても、両親の孫に対する溺愛振り…

「葬祭フェア」

危険な暑さが続いている日本列島ですが、お葬式業界は相変わらずスーツにネクタイが必須で、熱中症になる人が続出しています。小池知事がクールビズを言い出したのなら、東京都夏季ネクタイ・ジャケット禁止条例とか作ってほしいなぁ。 さて、かつて葬祭専門…

「親族代表の挨拶」

お葬式の最後に親族の代表者が挨拶をしますが、これはやってみると意外に大変です。自分が喪主で父母のお葬式で挨拶ともなると、感情がコントロールできず舞い上がった状態で挨拶をし、頭の中が真っ白で記憶にも残らないなどということも聞きます。私はお葬…

「ゆうべはお楽しみでしたね」

もう20年くらい前の話ですが、とあるお葬式の司会の仕事をしていました。葬家の菩提寺は遠方にあり、99歳のご住職は立ち会えないとのことで、副住職が東京に泊りがけでやってくることになりました。 副住職と言っても99歳のご住職の息子さんなので、既に還暦…

「死に顔を見られたくない」

とある寺院のサイトに、死んだ後の顔を見られたくない人のお話が書かれていました。たしかに、闘病でやつれた姿を他人に見せたくないという気持ちはわかります。中には元気だった頃とは別人のようになってしまう方もいます。 地域差はあると思いますが、お葬…

「東日本大震災から12年」

今年は東日本大震災から12年経つので、仏教的には亡くなられた方々の13回忌になります。高野山真言宗の管長さんが岩手県の陸前高田市で法要を行ったことがニュースになっていました。高野山真言宗では、総本山の高野山金剛峯寺と高輪の東京別院、南三陸町の…

「ご遺体へのわいせつ行為」

ある日、仕事仲間から「変態がいましたね」と事件のことを聞きました。そして2月3日、東京地裁で判決がありました。この事件は、葬儀社社員によるご遺体へのわいせつ行為というものです。被害にあった故人とご遺族は、本当に悔しくてたまらないとお察しし…

「生きた証 甲斐犬ブリーダー崩壊事件」

2月22日は猫の日です。ということで、私の愛猫が眠る深大寺動物霊園に行ってきました。この日は合同の四十九日法要が行われていて、終わった頃を見計らって訪れました。 私は犬を飼ったことはないのですが、Youtube「ポチパパちゃんねる」を応援しています…

「阪神淡路大震災から28年」

十年ひと昔と言いますので、28年だとかなり古い話になります。30代前半の人でもほぼ記憶に無いような出来事になったのですね。それでも毎年人々が集って、亡くなられた6400超の命に対して祈りを捧げています。東京でも日比谷公園で「1.17のつどい」が開催さ…

「2022年 寺社探訪的ベスト3」

2022年が過ぎようとしています。年齢に比例して加速度的に時間の経過が速くなり、あっという間の1年間でした。コロナ禍で仕事が激減して苦しい日々の中、夏頃には入院するやらしないやら、仕事と健康の充実度は低空飛行中です。さらにこれから増税とか、耐…

「ペット供養」

二年前に飼っていた猫を亡くしました。晩年は病気で苦しい思いをさせましたが、最後の最後まで頑張って生き抜いてくれました。その最後のひと息が絶えたとき、私は腕の中で眠る愛猫に、感謝の気持ちを超える、大きく神聖な負債を抱えたような気持ちになりま…

葬儀とお金3「費用の節約」

少し間が空いてしまいましたが、葬儀とお金の話の3回めです。さて、葬儀費用とはどんな仕組みになっているのかを、これまでの2回で書いてきました。そこで今回は、高すぎる費用を抑える方法をいくつかビックアップします。 家族葬にする・・・以前のコラム…

「大型葬儀(安倍元首相の国葬を見て思う)」

安倍元首相の国葬が行われました。国葬当日は仕事が休みだったので武道館に献花に行こうかとも思いましたが、長蛇の列に並ぶことで何時間も過ごすよりも、自室で中継を見た方が意義があるという結論に至りました。賛否両論ありましたが、強行する政府と反対…

「新興宗教の子ども 2」

事件 安倍元首相の国葬が行われますが、その決定プロセスを巡って国民が反対を訴え、なんだかモヤっとした毎日となっています。安倍元首相が殺害された事件は、衝撃の大きさに加え、事件の因果関係に宗教団体が絡んでいたことから、大きな関心を集めることと…