寺社探訪

寺社探訪とコラム

「灌仏会(花まつり)に行く」

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4月8日はお釈迦様の誕生日ということで、様々な宗派で法要が行われます。当ブログでも記念すべき最初の記事がこの灌仏会(かんぶつえ)、通称「花まつり」でした。昨年は浄土宗の大本山、芝の増上寺に行きました。今年の4月8日は朝から晩までお仕事でしたので、4月10日に浄土真宗本願寺派築地本願寺にいってまいりました。

当ブログでも個別記事にしていますが、築地本願寺は寺社仏閣を巡りたい人ではなく、ひとつのお寺を通じて仏教に深く浸りたい方にはとてもお薦めの寺院です。


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築地本願寺倶楽部」というメンバーシップを設けていて、無料で参加できます。仏教に興味を持った方々、仏教を心の拠り所にしたい方々に、思い切り手を差し伸べている寺院ですので、参加してみると生活が一段階有意義になるかも知れません。

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午前11時頃に到着したのですが、すでに境内は沢山の人がいて、出店も多く、盛り上がっていました。たくさん建てられたテントの横に花御堂がありましたが、かなりの行列ができていて、並ぶのをためらっていると、そのうちに、稚児行列がやってくるとのことで、境内の中央を空けるようにアナウンスが流れました。

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寺院に限らず、神社においても、事あるごとに子どもを行列させる風習があります。これは、子どもを汚れなき存在として、神仏が宿りやすい、神仏に近い存在と捉えているのです。大切な行事に合わせて稚児行列を組み込むことで、より神仏のご加護をいただけるようにとの意味があるそうです。参加できるのは、上記の本願寺倶楽部に入会されている方々のお子さんで、衣装代など参加費が必要です。

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行列には、天童の格好をしたお稚児さんだけでなく、ブラスバンドチアリーダーボーイスカウトなどが参加していました。おそらくは高い位のお坊さんも一緒に歩いていて、最後の方に写真( ↑ )の象が入ってきました。白い像は仏教の原始的なお話に登場します。釈迦の母が釈迦を身ごもる時、六本の牙を持つ白い象が体内に入る夢を見たという逸話です。この白い象には牙は2本でしたが、花まつり用に作られたものらしく、背中に花御堂を背負っています。花御堂の中には誕生仏が立っていました。

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さて、11時30分になり、灌仏会の法要が始まるということで、本堂内に入ることにしました。先程の稚児行列に参加した家族の方々が着席されていて、私は端っこの方で立って参加しました。結構参加者が多くて、係の方々が立見席のお年寄りの方々のところへパイプ椅子を運んでいました。本堂内は撮影しても平気なようでしたが、法要の間は撮影無しで真面目に参加してみました。参加者には築地本願寺倶楽部の会員さんが多かったのでしょうか、マイ経本を持っている方が結構いらっしゃいました。中には経本を開く際と閉じる際に額に掲げて、恭しく扱っている方もいて、仏教に親しんでいる方々が多い築地本願寺は、本当に素晴らしい活動をしているなぁと思いました。私の隣に初老のおじいさんが立っていたのですが、やはりマイ経本を持っていて、大きな声で僧侶と共に読経をしていました。

読経の後に、築地本願寺宗務長の安永雄玄さんの法話がありました。ちなみに、築地本願寺は本山である京都の本願寺の別院ではなく、直轄寺院という立場なので、住職は京都の本願寺と同じで本願寺派門主です。実質的な築地本願寺の長は、宗務長の安永さんということになります。この方がケンブリッジ大の大学院卒で、三和銀行、そして世界有数のエリート集団ラッセル・レイノルズ出身という経歴の持ち主で、築地本願寺を見違えるような素晴らしい寺院に変革した張本人です。

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どんな法話が聞けるかと楽しみにしていましたが、さすがに目の前で聞いているのは稚児行列に参加した子どもたちなので、子ども向けの法話でした。法話が終わると、灌仏会の法要は終了となります。ここから午後にかけては子ども用の紙芝居やらシャボン玉ショーやらがあるそうです。本堂を出ようとしたら、ちょうど花御堂があり、それほど並んでいなかったので、列に加わりました。今年も灌仏会にお参りできたことに感謝して、築地本願寺を後にしました。